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前回、ダイエットに必要なビタミンB(特にB1、B2、B6)のお話をさせて頂きました。
今回のテーマにしたビタミンは、結論からお話するとビタミンDです。
ビタミンDの効果として有名なのが、骨の成長促進です。
カルシウムの吸収促進、血中カルシウム濃度を調節することで骨の成長に重要な役割のある栄養素で、脂溶性のビタミンです。
そんなビタミンDが何故ダイエットに必要なのか?
ビタミンDと肥満が関係しているとされる研究はいくつかあります。
①血中ビタミンD濃度が低い人ほど肥満傾向にある。
②ビタミンDのサプリメントを摂取していると除脂肪体重の増加がみられ、骨や筋肉量が増えたと考えられる。
これらの研究結果からもビタミンDが骨の成長だけでなく、肥満に対しても関与していることが考えられます。
ビタミンDがダイエットに必要だと考えられる効果を説明していきます。
骨の成長に大きく影響しているビタミンDですが、骨の成長に必要なのは、ご存じの通り「カルシウム」です。
ビタミンDはこのカルシウムの吸収の促進に関与しています。
またカルシウムは筋収縮にも必要不可欠です。
ビタミンDを摂取することはカルシウムの吸収を促進し、骨の成長だけでなく、筋肉が定常に機能するために必要となります。
筋肉は基礎代謝を向上し、エネルギー消費を向上させるため、ダイエットしてく上で非常に重要です。
また、ビタミンDが不足していると筋肉痛も増加し、ビタミンDの効果として抗炎症作用があるため、筋肉痛の軽減となるため、ダイエットで運動される方は特に必要となります。
また、ビタミンDはインスリンにも影響していると考えられています。
2型糖尿病患者の方に行った研究ではビタミンD値が低かった2型糖尿病患者にビタミンD補給を行った結果、血糖値(空腹時血糖値と長期血糖値、HbA1c)の有意な低下とインスリン抵抗性の改善が見られたとされています。
健常な方への研究でないため、直接的に影響を与えるかは不明な点もありますが、インスリンの感受性が改善されることで血糖コントロールにも繋がります。
上記のことからビタミンDがダイエットで必要なものと考えられますがビタミンDの摂取量を増やせば体重を減らせるということではありません。ただ、ビタミンDの不足が肥満と関連しており、健康上の弊害と結びつきやすいことがあります。肥満対策の一環として、ビタミンDが不足しないようにしっかり摂取することが重要だと考えられます。
ビタミンDはきのこ類、魚介類、卵類、乳類に多く含まれており、日光を浴びること体内でビタミンDを合成することもできます。
もちろんサプリメントでも摂取可能ですが、サプリメントなどで多量のビタミンD摂取を続けると、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害などを引き起こす可能性があるためサプリメントの場合は規定量を守るか、食事や日光浴での合成をオススメしています。
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